マシュマロが撃てるバズーカ

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東京事変/スーパースター

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「大人」収録。

「透明人間」目当てで中古ショップで購入したこのアルバムですが、全曲が格好良いあまりに人生ではじめてトラック1から最後までかけっぱなしに"できた"思い出の一枚です。当時の自分はそれだけのことに達成感を感じていました。何せ今でもそこそこ飽きっぽく、音楽に対してどちらかといえばやはり意識低い系だなあと今でも認識しまくって日々を送っているものでして…勉強中です…

 

先日部屋を掃除していたら真っ白なA4の紙を発掘して、なんと中身を開くとこの曲の感想文(!)だったんですよ。数ヶ月前に書いた記憶が蘇ってきて、そういえばこんなの書いてたなぁ…と。にしても感想文とか、絶対に他人には読ませないくせに書いてる過去の自分、この曲に無償の愛を捧げてるみたいでふふっとなりました。それを参考にしながらこのエントリも編集してみました。

 

さて。椎名林檎イチロー選手のことを想ってこの歌を書いたというのは有名なお話らしいですが、言いたいこと、わかる。全部わかる。「ふと去来する」憧れの人の言葉ですが、なぜ本当の意味で常にそれを覚えている状態であれないのでしょうかね。日々の諸々の中には、あなたの言葉と天秤にかければ雑音にしてしまうべきものはたくさんたくさんあるはずなのに。そこが「か弱さ」にも通じるのでしょう。

例えばイチロー選手(そして、これはこの曲を聴衆の中でよりきらめかせるマジックだと勝手に感じているのですが、このエントリを読んでいるあなたの頭の中でこの曲と結びついている人、ほかにもいらっしゃると思うんですよね。)は、枯れ行く葉に守られていない道を進みます。私がひいひい言いながら精神的に匍匐前進しているような道なんて、柔らかい葉っぱがふかふかに守っててくれてる、いいえ、なんなら腐葉土に覆われてるような、そんなものなんだなあ、と思ってしまうあたりにも自分の弱さを感じます。生きながらきついなあとか思ったこと何回もあるんです、その感覚を信じられないということです。自分の感覚くらい信じてたいのに、それもとりあえず否定してみないと怖くなる。そこから弱いなんてどうすればいいのかなあ…とかいうのは完全に個人的な感想ですが、それでも「蹴って歩く」という行動の余地を示してくれているのが救いです。いいんです。これから、自分が信じる一挙一投足を力強くしてみれば。きっと。

 

先日、丁度選手が日米通算安打記録でピート・ローズ氏を抜いてしまったところです。「自分はそこをゴールに設定したことはなくて、ファンやチームメイトが喜んでくれたのはすごく嬉しかったけれど、それが無ければ、全然。」って言ってのけていたの、震えた。思いっきり非熱狂的野球ファンで、彼のとんでもない記録その他ををほんわか漏れ聞いていただけでは満足できずにネイバーまとめかなんかで調べてしまった私がワイドショーを通じて初めてリアルタイムで接した彼の発言がこれですよ。痙攣しそうになった。まっすぐな芯を何年間も保ち続けてきたということは、きっと同時にしなやかなんだと思います。その強さへの憧れを急激に積もらせてしまって本気で泣きそうになったけれど、絶対に泣きたくなくて、無かったことにできる量ギリギリで最終的に雫は零さなかったから、私はつまり泣いていません。凄すぎる人間の凄すぎる実績だけ知って、その過程のことをあまり知らない癖に涙を流していたら、彼に苦笑される気がしたのです。何かを燃やして、自分が燃えていた、ある部分では孤独な闘いの日々を無視して彼の成し遂げたことに涙を流すのは、すごい独りよがりに思えました。

 

椎名林檎イチローのことを考えて作ったこの歌だけれど、歌われているのは、憧れの人に抱く普遍的な感情です。最後に言ってしまうと、自分を燃やしてみてから自分の強さを信じて、わたしのスーパースターにもしも会えることになったとしても、しゃんと立っていられるようになるのが、私の一番の夢です。

 

あなたのスーパースターは、誰ですか?